婦人科

女性のからだは年齢や環境によって、さまざまに変化していきます。
当院の婦人科は、思春期のお子さまから年齢を重ねた方まで、すべての女性のライフステージに応じたヘルスケアを行っております。

一般診療

悪性疾患の可能性がないことを常に確認し、年齢や妊娠希望の有無などによって、いろいろな選択肢の中からベストな治療法を提案致します。手術が必要な場合は適切なタイミングで総合病院に紹介させていただきます。

思春期外来

年齢的にはおおよそ8～9歳頃から17～18歳頃までの、子どもが大人へと成長するための移行期間を指します。月経周期が不安定であったり、月経痛が重かったり、月経周期にあわせて気持ちの浮き沈みがあったりと、この成長過程で起こる様々な問題に対処していくのが「思春期外来」です。
症状にもよりますが必ずしも内診台での診察が必要ということもありません。
どんな小さなことでも構いませんので気になる事があれば遠慮なくご相談ください。

更年期障害

日本人の平均閉経年齢は、個人差がありますが45～55歳ごろにあたり、閉経前後の5年間を更年期と呼びます。この期間に現れる様々な症状の中で、他の病気での症状ではないものを更年期症状といいます。身体的症状としてはのぼせ、ほてり、動悸、発汗、倦怠感、月経の乱れ、皮膚の乾燥、肩こり、頭痛、めまい、しびれ、冷え性などがあります。精神的症状には不安、不眠、イライラ、情緒不安定、無気力、無感動などがみられます。症状を確認し、内服薬や漢方、外用薬などを使って症状改善の治療を行います。更年期の症状でお悩みの方、不安な方はご相談ください。

老年期婦人科

老年期婦人科は一般的に65歳以上の閉経後の女性に多い疾患を扱います。主な症状には、膣萎縮や乾燥、頻尿・尿漏れ、骨粗しょう症、外陰部の違和感や炎症などがあります。治療には、膣用エストロゲン剤、骨粗しょう症治療薬、生活習慣の改善などが用いられます。年齢とともに変化する身体の悩みに対応し、快適な生活をサポートします。

性感染症(性病検査)

性感染症は、性行為などを通じて感染する病気で、クラミジア、淋病、梅毒、性器ヘルペス、HIVなどがあります。多くは自覚症状がなく、放置すると不妊や流産の原因になることもあります。早期発見・治療が重要で、適切な処置で治療可能なものも多いため、気になる症状があれば早めに受診しましょう。

月経調整

月経調整とは、旅行や試験、イベントなどの予定に合わせて月経のタイミングを早めたり遅らせたりする方法です。主にホルモン剤を使用し、安全に調整できます。生理開始予定日の少なくとも1週間前までに受診することが望ましく、計画的に月経をコントロールすることで、大切な予定を快適に過ごせます。

不妊治療

不妊治療は、妊娠を希望しても一定期間妊娠しない場合に行う治療です。タイミング法、排卵誘発剤、人工授精、体外受精などの方法があります。当院では人工授精までの一般不妊治療を行っております。
不妊の原因は加齢、ホルモン異常、子宮や卵管の異常など様々です。適切な検査と治療を行うことで、妊娠の可能性を高めることができますので、早めの相談が大切です。お悩み事やご不安など、お気軽にご相談ください。

タイミング法

タイミング法は、不妊治療の第一歩として行われる方法で、超音波検査やホルモン測定を用いて排卵日を予測し、最も妊娠しやすい時期に性行為を持つよう指導します。自然妊娠に近い形で進められ、身体への負担が少ないのが特徴です。一定期間試みても妊娠に至らない場合は、人工授精など次の治療へ進むことを検討します。

排卵誘発法

排卵誘発法は、排卵の異常がある場合や妊娠の確率を高めるために、薬剤を使用して排卵を促す方法です。内服薬や注射薬を用いて卵巣を刺激し、排卵を誘導します。タイミング法や人工授精と併用されることが多く、自然な排卵が難しい方や排卵の回数を増やしたい方に適した治療法です。

人工授精（AIH）

人工授精（AIH）は、不妊治療の一つで、排卵のタイミングに合わせて精子を直接子宮内に注入し、受精の可能性を高める方法です。主にタイミング法で妊娠が難しい場合に実施されます。比較的負担が少なく、自然妊娠に近い形で進められる治療法です。
当院では、人工授精当日に採取していただいた精液をお持ち込みいただき、専用の処理を行ったうえで人工授精を実施しています。
※当院には、精子を採取していただくためのお部屋のご用意がございません。そのため、ご自宅などで採取された精液を、清潔な状態でご持参いただくようお願いしております。
採取に使用していただく容器は、事前に当院からお渡しいたしますので、ご希望の際はお気軽にお申し出ください。また、採取から2時間以内を目安にお持ちいただけますと、よりよい状態で処理を行うことができます。

検診・ワクチン

検診・ワクチンは、女性の健康を守るために重要です。子宮頸がん検診は早期発見・治療につながり、HPVワクチンや風疹・麻疹ワクチンの接種も推奨されます。また、結婚前に感染症や婦人科疾患を確認するブライダルチェックも大切です。
定期的な検診と適切なワクチン接種で、将来の健康リスクを減らしましょう。

【ワクチン接種をご希望の方へ】
在庫状況を確認いたしますので、お手数ですがご予約前にお電話にてお問い合わせください。

子宮がん検診

子宮がん検診は、子宮頸がんや子宮体がんを早期に発見するための大切な検査です。
がんは、初期には症状がないことも多いため、症状がなくても定期的に検診を受けることがとても重要です。子宮頸がん検診は子宮の入り口にあたる「子宮頸部」から細胞を採取し、がんやその前段階の異常がないかを調べます。必要に応じてHPV検査（ウイルス検査）も行います。子宮体がん検診は子宮の奥にある「子宮体部（子宮内膜）」から細胞を採取して行います。特に、不正出血がある方に推奨される検査です。お住まいの自治体によっては助成制度が利用できる場合もありますので、ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。ご自身の体を守るために、ぜひ定期的な検診をおすすめいたします。

子宮筋腫や卵巣腫瘍のチェック

子宮筋腫や卵巣腫瘍は、女性によくみられる良性の腫瘍です。
なかには大きくなって月経異常や下腹部の張り、不妊の原因になることもあり、症状がないまま進行している場合もあります。また、卵巣腫瘍の一部には、まれに悪性（卵巣がん）である可能性もあるため、定期的なチェックが大切です。当院では、内診や経腟超音波検査（エコー）を用いて、子宮や卵巣の状態を丁寧に確認しています。痛みの少ない検査を心がけておりますので、婦人科が初めての方も安心してご相談ください。
自分の体の状態を知ることが、将来の健康を守る第一歩です。気になる症状がなくても、お気軽にご相談ください。

ブライダルチェック

ブライダルチェックは、これから結婚や妊娠を考えている方のための健康チェックです。
婦人科疾患や性感染症の有無、妊娠に関わるホルモンや子宮・卵巣の状態などを事前に確認することで、将来に向けて安心して準備を進めることができます。「特に気になる症状はないけれど、一度しっかり調べておきたい」「赤ちゃんを授かる前に、自分の体の状態を知っておきたい」そんな思いに応える、大切なステップです。検査内容はご希望やお悩みに応じて調整できますので、まずはお気軽にご相談ください。

子宮頚がんワクチン

子宮頚がんワクチン（HPVワクチン）は、ヒトパピローマウイルス（HPV）感染を予防し、子宮頚がんの発症リスクを大幅に減らします。主に小学校高学年から高校生までの接種が推奨されていますが、大人でも接種可能です。定期的な子宮頚がん検診と併せて、将来の健康を守るために接種を検討しましょう。

【ワクチン接種をご希望の方へ】
在庫状況を確認いたしますので、お手数ですがご予約前にお電話にてお問い合わせください。

その他ワクチン接種

風疹ワクチンは、妊娠初期の感染による先天性風疹症候群を防ぐため、妊娠を希望する女性やそのパートナーに推奨されます。インフルエンザワクチンは毎年秋ごろから予約を受け付けます。当院かかりつけの患者様が優先となります。

【ワクチン接種をご希望の方へ】
在庫状況を確認いたしますので、お手数ですがご予約前にお電話にてお問い合わせください。